皆さま、こんにちは。
リラクゼーション整体サロンふたたびのとむかです。
東洋医学では、頻尿は「腎(じん)」の不調や「気(き)」の不足、または「膀胱(ぼうこう)」や「肝(かん)」などの臓腑のアンバランスによって引き起こされると考えられます。
東洋医学では体を「気」「血」「水」のバランスで捉え、頻尿はそれらのバランスの乱れによって生じると見られています。
原因
1. 腎(じん)の虚
東洋医学では、「腎」は生命エネルギーの貯蔵庫とされ、特に「腎陽(じんよう)」と「腎陰(じんいん)」のバランスが健康に重要と考えます。加齢や過労、冷えによって「腎陽」が不足すると、温める力が弱まり、膀胱の働きも低下します。そのため、体が温められず膀胱の機能が十分に発揮されず、頻尿が起こりやすくなります。
2. 気の不足(気虚 ききょ)
「気」は、体を動かし、血流や水分の循環を保つエネルギーとされます。「気」が不足(気虚)すると、膀胱をコントロールする力が弱まり、尿意を我慢できなくなります。この状態は、疲労やストレス、加齢によって起こることが多いです。
3. 肝(かん)のアンバランス
「肝」は気の巡りをコントロールし、精神面の安定とも深く関わっています。イライラやストレスがたまると、気の巡りが悪くなり、膀胱に影響を与えることがあります。これを「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と呼び、気の滞りが頻尿や緊張感を引き起こす要因になるとされています。
4. 冷えによる水分の滞り(水滞 すいたい)
体の冷えは、「水分」の巡りを悪化させ、余分な水分が体内に滞る「水滞」を引き起こします。冷えが原因で体が温まらないと、膀胱の機能が低下し、頻繁に尿意を感じやすくなります。特に、下半身が冷えている人は膀胱が刺激され、頻尿につながりやすいです。
対処法
温め効果のある食材(生姜、ネギ、ニラなど)を摂取し、腎の陽気を補うお灸やツボ療法を活用します。
腎の経絡に関連するツボ(関元、太渓など)を温めたり、押したりすることも効果的です。
疲労がたまっている場合は、栄養バランスのとれた食事を心がけ、気を補うための食材(山薬、なつめ、鶏肉など)を摂取します。また、深呼吸やリラックスする時間を設け、ストレスを和らげることが重要です。
リラックス法や趣味の時間を大切にし、ストレスを和らげることで気の巡りを整えます。また、「肝」のケアとして、柑橘類や緑色の野菜を取り入れるのも効果的です。
体を冷やさないように、特に下半身を温めるように心がけましょう。温かい飲み物を摂ったり、足湯や温灸で下半身の冷えを防ぎます。